2025/09/11 18:38
こんにちは、タイパンツ屋さんの店主です。皆さん、タイに行ったことありますか?日本人に人気の旅行先の一つであるタイの代表的な名産品、お土産に選ばれるのが「タイパンツ」です。今回はそもそもタイパンツとは何か、どんな素材やデザインがあるか、サイズ選びや品質に関する注意点などを解説します。こちらを読んでタイパンツ選びの参考にしていただければ幸いです! タイパンツとはその名の通り、タイ王国およびその周辺のアジア諸国でよく見かける、ゆったりしたサイズ感で肌触りと通気性の良いパンツのことです。 古くは現地の漁師が履いていたような腰に布を巻き付けるタイプのパンツ(フィッシャーマンパンツという)を指すことが多かったようですが、私がタイ現地で見る限りそのような伝統的なタイプのパンツはむしろ少なくなっています。 現在はいわゆるゾウさんのプリントがされて腰ゴムや腰紐で締めるタイプの、スウェットのような履き方ができるタイパンツが現地でも主流です。 呼び方としては他にもアラジンパンツ、サルエルパンツなどがあり、それぞれ微妙に形が違いますが、タイで売っているものなら一括りでタイパンツとして認識して問題ありません。 タイ現地に旅行に行くと、タイパンツを履いて旅行をしている日本人をよく見かけます。ちょっと前までは現地の人的にはタイパンツは高齢者の履くアイテムという認識が強く、「日本人は若いのにタイパンツを好きだなんて珍しいなぁ」という目で見られていたこともあったようです。しかし、その肌触りや暑い気候に耐えられる機能性、さらにデザインの大胆さや自由度がファッションアイテムとして見直されつつあり、若いタイ人の間でもタイパンツを日常的にはく人が少しずつ増えています。 タイパンツで最もよく使われる素材は、レーヨン、レーヨンと他の化学繊維のミックス、タイコットン、この3種類です。それぞれについて解説します。 レーヨンは「人工シルク」と呼ばれるほど肌触りが良い素材です。木材パルプや綿花のセルロースを化学的に処理してつくられるため、化学繊維ではあるものの自然素材に近いという安心感もあります。 レーヨンの魅力はやはりその肌触りと通気性です。暑い国のイメージがあるタイでは汗をかいてもすぐ乾くレーヨン素材のタイパンツは快適に過ごすのにぴったり。ここ最近は7〜9月の真夏だとむしろ日本の方がタイより暑い日が多い(タイは最高気温34℃くらいだが日本は39℃にも到達)ので、むしろ日本こそレーヨンのタイパンツを必要としている国かもしれません。また、レーヨンは染料が入りやすく、発色が綺麗なので、デザインもインパクトがあるものが多く多様性があるのも特徴です。 一方、レーヨン素材というと、生地が弱いのではないか、洗い方や干し方が難しいのではないかというイメージがあるかもしれません。結論から言うと、現地の人は誰もそんなこと気にしていません!ガシガシ洗濯機やコインランドリーで洗ってますし、思いっきり乾燥機や直射日光で干しています! というか、数万円するようなものならまだしも、当店で販売しているものもレーヨン生地だと2000円〜3000円ですし、基本的には消耗品、破けたり古くなれば買い替えるイメージのものです。スウェットのように深く考えずに雑に使って良いのがタイパンツなのです! レーヨン×ポリエステルのような、レーヨンと他の化学繊維のミックス生地のタイパンツもよく見かけます。通気性や吸湿性ではレーヨンに劣るものの、肌触りはまた違ったよさがあり、さらに耐久性はレーヨンより高いのが魅力です。どちらが好みかは人によります。そこまで汗っかきではない人や、秋春を中心に着用するならミックス生地はおすすめできます。最近ではほぼスウェットに近い生地のタイパンツも出てきています。 タイといえばタイコットン。やはり、耐久性、肌触り、自然素材を求めるなら王道の素材といえます。手織りや手染めなどハンドメイド感が強いのも魅力です。 タイコットンには薄手のものと厚手のものがありますが、薄手のものであれば同じ薄さのレーヨン生地より強く通気性吸湿性は高く、厚手のものは日本の秋冬でも快適に過ごせる暖かさと肌触りの良さがあります。レーヨンより重さやボリューム感があるのでこれも好みですが、特に厚手のものは日本の気候にあっており通年通して着ることができるのも使い勝手が良いです。薄手のものはもちろん夏に大活躍します。洗えば洗うほど肌に馴染むのも愛着が湧きます。丈夫なので、ガシガシ洗って大丈夫です! タイパンツのプリントデザインで定番といえば象柄!ゾウさんパンツと言う異名があるくらい、象柄はタイパンツを代表する絵柄です。 象柄以外にもペイズリー柄や仏教的な柄、中には猫柄(東北部のコラート地方の伝統的な柄)もあります。孔雀や花、超なども比較的よく使われる意匠です。 最近では大胆な幾何学系の柄や花柄、ドット柄、ヒョウやゼブラなどのアニマル柄、魚柄など、既存のデザインにとらわれないモダンなタイパンツも見かけることが増えています。 タイパンツは基本的にゆったり着ることを想定していますが、一つ注意点があります。 タイ現地で購入した商品にタグ等で明記されているサイズより、実際に着用すると小さいと考えてください。例えば現地サイズでXLであれば、日本人の体系だとLサイズ相当。2XL表記だと実際はXLになるというイメージです。 普段日本でLサイズのボトムスを履いている人がメイドインタイランドのタイパンツでLを購入すると、履いてみたら小さかったとなる可能性が非常に高いです。タイの人は細身の人が多いので、日本より表示サイズが1サイズ小さいと考えましょう。 逆に、「大きめのサイズを購入したら想定よりも大きかった」となる場合に気になるのが、裾を引きずってしまうことですよね。その場合に安心なのは裾にゴムの絞りがついているタイプのタイパンツを購入すること。足首で裾が止まってくれるので、多少大きかった場合もだらしなく見えたり裾を踏んで転んでしまわずに済みます。基本的にタイパンツはタイトよりもゆったり履くイメージなので、腰回りや足回りにボリュームがあってもあまり気にしなくてOKです。 タイパンツを購入する際は、「Made in Thailand」表記のものを購入するのが安心です。ただし、商品にタグがついていない場合もあるため、その場合はお店の人にMade in Thailandかどうか確認しましょう。ちなみに、当店ではタグがついていない場合は必ずお店の人に一言尋ねています。 Made in Thailandをお勧めする理由は、やはりタイ製の生地は品質が高いから。コットンでもレーヨンでもタイ製のものは安心できる印象です。逆に他の店より妙に安い場合は中国製のケースがあり、正直粗悪品が多い。これはタイ国内でもニュースになるくらい問題になりました。 https://www.afpbb.com/articles/-/3504050 一点、タイパンツに限らず、タイ製のTシャツや襟付きシャツ、などを購入する人に頭に入れておいて欲しいのが、日本製品と比べて糸のほつれや縫製の雑さがあるということ。 現地の人はほとんど気にせず着て、購入後に自分で手入れしたりしていますが、日本人としては気になる人もいるかもしれません。理由としては、細かいことは気にしないタイ人の気質的なところに加えて、アパレル品の生産をしているのが家族経営の個人工場というケースが多いため、統一された品質管理の工程を経ていないというのが大きいようです。ある意味手作りの延長線上ですが、これがタイの現地の感じなんだなと楽しんで着用して欲しいと思います。 タイパンツは部屋着にも街着にもできるインパクトのあるデザインに加えて、着心地の良さが魅力です。特に日本は東南アジア諸国よりも真夏は暑くなっているので、レーヨンや薄手のコットンのタイパンツはどんどん需要が上がると思いますし、逆に秋冬は厚手のコットンやスウェットタイプのタイパンツなどがぴったりの国です。年間通してタイパンツを楽しめる国、それが実は日本だと思います。ぜひタイパンツを自由に楽しんでくださいね!タイパンツとは
タイパンツの素材
レーヨン
レーヨンと他の化学繊維のミックス
コットン
タイパンツのプリントデザイン
タイパンツのサイズ
タイパンツの品質
タイパンツを自由に楽しんで!
タイパンツ屋はこちら
https://thaipantsya.base.shop/